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拝辞 [01月]

しばし、お別れ
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花香 [01月]

触れ合うほどに
愛しくなるのは

君だから

見つめ合うほどに
切なくなるのも

君だから

愛の言葉は
星の数ほどあるよ

それでも

伝えたい人は
たった一人で

伝える言葉は
数え切れないほどあるよ

それなのに

僕の全てを
伝えきれない

愛してるなんて言葉は
何の役にも立たない

愛されてるって想いは
ちゃんとわかっているから

僕の愛を
渡せたらいいのに

僕の愛は
消えたりしないのに

愛情の形が
一つじゃないとしても

僕にとっては
一人の人しかいないよ

何もないほどに
温もりを感じ

独りであるほどに
君を感じる

答えは
一つじゃないとしても

君は
一人しかいなくて

それが幸せなんだと

やっとわかった

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霖雨 [01月]

君が泣くと
こうやって心配するから

泣かないでと
思っていた

君には
傷ついてほしくない

僕が笑うと
そうやって安心するから

笑わなきゃと
思っている

僕は
傷つけたりはしない

どうしたらいいのかな
君はずっと悲しんだままで

どうすべきなのかな
僕はきっと間違えていて

ずっとね

君の泣いている顔しか
思い浮かばないんだ

きっとね

僕は泣かせることしか
できないのかもしれない

君が泣きそうなときに
隣にいるのは

僕でありたいと願った

僕が笑うときに
傍にいるのは

君であってほしいと思う

君のことだけを
愛していると

言葉ではなく

何かで
渡せないのかな

僕のことだけを
信じていてと

形ではなく

何かで
触れられないのかな

君の涙を
消せないよ

僕の涙が
消えないよ

君の声が
聴こえない

僕の声が
届かない

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光芒 [01月]

此処から
光が見えたの

微かな夢のように

小さな隙間から
愛が降り積もる

此処なら
光が輝くの

僅かな希望みたいに

変わらぬ日常は
愛が降り頻る

あなたまで
届くかな

この想いが

あなたなら
気付くかな

この願いに

変わらぬ愛を
同じ日々を

あなたと共に
ずっと二人で

未来を誓って
明日を願った

幸せであってほしいと
二人であってほしいと

夢の最果てには
あなたがいる

愛の桃源郷には
あなたといる

愛を愛と知ったのは
あなたと出逢ったから

愛を愛と呼べるのは
あなたの全てだから

ねえもっと
心を握り締めてよ

怖くなくなるように

ねえずっと
私を離さないでよ

一緒にいられるように

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縁由 [01月]

愛の先には
満ち溢れるほど

光が全てを
貫くから

きっとあなたまで
届くのだと

信じている

夢の前には
満ち足りるほど

水面が全てを
覆うから

きっとあなたを
潤すのだと

願っている

幸せは
持っていない

いつも傍にあるけど

私のものではないから

喜びは
握っていない

いつも当たり前にあるけど

私が掴んだものではないから

あなたが微笑むから
今があって

あなたが泣くから
未来が繋がる

幸せは
あなたに触れていて

喜びは
あなたを感じてる

私とあなたの
狭間には

希望が輝くだろうか

あなたと私の
隙間には

風がそよめくだろうか

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直向 [01月]

いつからだろう

どこからだろう

もう
思い出せないくらい

きっと
その必要もないくらい

ずっと先から
あなたが好き

当たり前のように
あなただけが好き

あなたに会えない
この時間を

お願いだから
誰か止めて

余計なことを
考えてしまう前に

つまらないことで
不安にならないように

あなたを想いながら

あなたからもらった愛を

抱き締めて
眠りにつく

そうしたらまた

あなたに出逢うことは
できないだろうか

夢の中で構わないから

あなたに会うまでの
長い時間を

いつもこうして
持て余しては

あなたのことばかりを想う

あなたさえいれば

それでいいのに
それで満足するのに

願いは叶わない
想いは届かない

あなたのいない
虚無の部屋で

今日も独り
あなたを想う

わがままだと
自分勝手だと

分かっていても

あなたに会いたい

他に何もいらないから

あなたに会いたい

目を閉じても
あなたの姿を追って

耳を塞いでも
あなたの声を探す

心を閉ざしても
あなたの愛を求め

今だって
こんなにあなたのことばかり

いつだって
他に何も見えなくなるくらい

あなたが好き

あなたのことを想って
泣いてしまう前に

早く会いに来て

お願いだから
ここに来て

そして
抱き締めて

心ごとあたためて

嚮後 [01月]

あなたと過ごす時間は
命の宿る場所

あなたを感じる想いは
夢のまだ先

未来には

見たことのない
景色が広がっていて

そこには

いつもと変わらない
あなたがいて

この時間は
どこまで届く

この場所は
いつまで続く

僕たちなら
変わらず

君となら
永遠に

掴んだこの手を
離さないで

触れた温もりを
忘れないで

いつだって
傍にいるよ

今だって
ここにいるよ

怖がらなくていい
君には僕がいる

怯えなくてもいい
僕にも君がいる

だから分かったんだ
愛の在処を

初めて気づいたんだ
この鼓動に

衷心 [01月]

美しい手で触れるのは
心の奥

美しい瞳で見詰めるのは
深い闇

あなたになら

全てを曝け出して
しまいそうになる

あなただから

全てが溶け出して
しまいそうになる

滴り落ちるほどの
愛情は

安らいでも
傷つくことはない

満ち溢れるほどの
熱情は

輝いても
枯れることはない

いつも
唇から零れるのは

愛の言葉ばかり

いつも
指先から漏れるのは

深い愛情ばかり

当たり前に
慣れ親しんで

いつも変わらず
此処に在る

日常が変わっても
愛情は変わらないと

あなたを想うだけで
幸せになれる

あなたを感じるだけで
愛に触れる

薄膜 [01月]

泣きたいのに泣けなくて
叫びたいのに声が出ない

苦しいと
助けてと

言えたなら

どんなに楽になれるだろう

泣くことさえ
声を上げることさえ
生きることさえ

赦されていない

何も自由にならない

これは何

いくら考えても
答えなんて見つからなくて

それでも
足掻くのに

どうしようもなくて

真っ暗で
身動きも出来なくなるほど

目の前が真っ暗で

独りで蹲り
膝を抱えるしかなくて

途方に暮れて

誰も何も
思い当たらない

ここに生きているのか
分からなくなるほど

ここはどこ

僕は誰

僕は呼吸をしているだろうか

痛みも
悲しみも
苦しみも

感じない時空を
探していたはずなのに

ここは辛い

すべてを投げ出してしまいたくなるほど
すべてを壊してしまいたくなるほど
すべてを放棄してしまいたくなるほど

自分を傷つけてもいいから
他人を傷つけてもいいから
殺めてしまってもいいから

そう思うのに
そう感じているのに

それを選択できない

捨てたはずの心が
まだバカみたいに

葛藤していて

何をどうしたらいいのかを
こんな状態になっても

まだ探していて

自分を傷つけても
相手を傷つけられなくて

自分が苦しむしか
方法が見つからなくて

吐き出したくても
吐き出せない

今はあまりにも辛すぎて

どうしたらいいのか

誰に聞いたら
教えてくれるの

自分で判断できる力なんて
残ってない

絶望は
僕に何を与えようとしているのか

それを
知ったところで何になるのか

答えに辿り着かない問いが
自分を縛りつけるみたいで

簡単に割り切ってしまえばいいのに

何度もそう思った

いずれこの状況から逃れられる
答えなんて簡単に見つかる日が来る
答えなんてなくても生きていける

そんな日が
本当に来るだろうか

そうだとしたら
僕は待つしかないの

雨は止まない
風が吹かない
音も聞こえない

何もない

全てが思いのままにはならなくて

何も手に入らない
何も心に触れない

心は閉ざしたまま
生温かい空気すら止まったまま

纏わり付くのは

僕の思い
過去へのこだわり
擲ったはずの希望
朽ちた未来
感じない瞬間

何が正解なのかは
自分で答えを出せばいいのだろうけど
出したがらない自分がいる

何も考えなくても
時間は進むし

何を考えていたのかすら
思い出さずに済む

それでもここに拘って
手を拱いているのは
誰のせいでもない

何を求めているわけでもない
止まったままの僕のわがまま

そう
なのかな

そう
だよね

そう
だとしても

もう少し

このままで

僕には
この空間が
この時間が

今という瞬間が必要だった

まだ動き出せないけど

何かに決着をつけるために
自分で前に進むために

すべてをやめてしまう前に
立ち止まって

何も見えなくなるくらい
何も感じなくなるくらい

全てを失ってもなお

取り戻す必要なんてない

生きていくことを
頑張らずに

ただ立ち止まるだけでいい

いつか
自分の呼吸が聴こえる

涙が溢れて
言葉にならない声が出せる日が来る

どれだけ時間がかかるか
分からないし

見えないものに縋るほど
怖いものはない

それでも間違いなく

今日とは違う明日に
動き出せる日が来るから

それまで
そのまま

僕のままで

絵空 [01月]

美しい現実が
壊していく

醜い希望を
汚していく

間違えているのはどっち

それなりに愛されている
それなりに愛している

今の現実に満足してる
今の生活は安全
今の場所は安心

それとなくこなしているだけで
何もしてないから
何も感じていないから


手にしているのは空虚

満ち足りているはずの人生が
寂寥感に支配され

喜べない
楽しめない
前が見えない

どこか間違えてる

創めたのは
人のためじゃない

でも
自分のためでもない

だから
どちらも大事で

どちらかを捨てるなんて選択肢は
始めから持ってない

何かに
ここまで連れて来られた

気付けば
ここにいた

いったい自分が何をしたと

実感はどうしたら得られる

白い肌を切り刻めば
身体から血が流れれば
呼吸が止まれば
満足するだろうか

人のせいじゃない
自分のせいじゃない
だけど
満たされなくて

欲しいのは
陳腐な日常や
眩い輝きや
暗い闇ではなくて

精一杯の汗
止められない涙
塞いでも聞こえる鼓動

動き出せと
走り出せと
突き進めと

言われているようで

消すことができるというのなら
消したかった

聴こえないフリでもして
見なかったことにして

抗えない力に押されて
泥塗れの自身が

こんなにも美しい容を創り出す
見たことのない未来を創り出す

それをどうやって捨てればいい
どうして放棄する理由がある

どこかで間違えた

それなら

始まりが底辺なら
後は走るだけ

遠くても
巡り巡っても
転がり落ちても

底辺より下はない

今立ち止まる地点から繋がる途は
進行方向上向きに傾いている

笑って
そこにいればいいなんて
誰が言ったの

一人で
閉じ籠れなんて
誰が言ったの

気持ちも思いも
感情の伴わない行為は
何にもならない

そんなこと
ずっと前から分かってた

危機感なんて
焦燥感なんて

他人なんかより
自分自身が

誰よりも感じてる

確かな手応えを
感じられない生き方なんて
馬鹿げている

身体が痛んでも
心が傷ついても
こんなに辛い現実でも

こうして生きている

自分を疑うなんて
もっと馬鹿げてる

何がそんなに不安にさせる

不安材料ばかりを探して
何が楽しい

自分の心も身体も
悲鳴を上げながら
必死で生きている

こんなに強く感じるのに
こんなに熱く迸るのに
こんなに激しく生きているのに

それを
分かち合わないなんて

それを
現わさないなんて

それを
容にしないなんて

無駄に
捨ててしまっているだけ

勿体ないでしょ

やっぱり馬鹿げてる

そんなの間違えてる

その力が
今を変えるのに

今が動けば
世界も変わるのに

その力を
持っているのに

心は気付いている

後は動き出すだけ

失った何かを
取り戻したいのなら

今とは違う何かを
手にしたいなら

こんな現実を
変えるなら

自分の手で

引き千切るように
強引に
掻っ攫えばいい

誰にも渡さない

手にするのは

今とは異なる未来
これから目指す夢

他人のものじゃない

誰にも文句は言わせない

間違えているのは誰