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渇仰 [10月]

自分が見つけられなくても

生きることを辞める
理由にはならない

誰も愛せなくても

誰からも愛されないという
証明にはならない

あなたがここで
生きるというのなら

あなたが笑えるように
傍にいようと思う

あなたがここから
立ち上がるというのなら

あなたが進めるように
隣で歩もうと思う

確かだと言える
生き方なんてなくて

間違いないと思える
誰かなんていなくて

それでも自信が
自分を支え

だからこそ信頼が
互いを支える

何もなくとも

あなたが
一緒にいてくれるのなら

何も起きなくても

私は
一緒に生きていける

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累日 [10月]

おはようと

今日も目を覚ます

どれほど涙を流しても

この感情に
終わりなど来ない

苦しいと
誰にわかるというのか

代わりに傷つけたら
何かが変わるかな

僕の苦しみをもらってよ

僕たちは
二つで一人なんでしょう

これが愛の証だと
纏わりついて離れない

愛は傷つけるものではないから

愛を信じて

明け暮れる
毎日は

今日も
終わっていく

愛を覚えて

愛が繋がり幸せを知ったから

これも愛の形だと
次の愛が増えていく

わたしたちは
二人で一つなんでしょう

あなたの悲しさを分けてよ

離れず傍にいたら
何かが変えられないかな

辛いと
何といいようもないもの

この感情は
形を変えていける

流した涙の分だけ

今日も目を閉じる

おやすみと

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斯様 [10月]

守られて
当然で

愛されて
当たり前

東から
日が昇ったら

北から
風が吹いて

痛いほどの
雨が降ったら

凍えるほどの
雪が吹雪く

震える手で
あなたに触れ

温かな眼差しは
私だけのもの

目の前に
あなたがいて

耳の奥で
あなたの声がする

子供の時には
遊んで

大人になって
形を変えて

懐かしいはずなのに

驚くほど新しい

ねえほら

心が
ここなんだと

私の場所を
教える

ああそうか

希望が
光なんだと

あなたの傍で
輝く

だから
私たち

出逢ったの

だから
こうして

愛したの

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口気 [10月]

言葉が繋がらない
想いが紡ぎ出せない

気持ちに煽られて
心は押し潰されそうで

伝えようにも
声にはならなくて

独り闇に
閉じ籠ったまま

ありがとうと
どうやって伝えればいいのだろう

ごめんなさいと
どうやったら届けられるだろう

求められるなら
溢れる想いを

できることなら
愛の言葉で

あなたまで
未来まで

感じる全てを
一つ残らず

触れられない先まで
温めたいのに

夢だとは言わない
嘘だとは思わない

この日常が
あなたに繋がったから

この日々で
愛を知ったから
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萱堂 [10月]

愛情は誰にでも平等に
降り頻る

変わらず触れていると
気付くのは誰なの

愛おしさは誰にでも均等に
流れ溢るる

満たされていくのだと
心づくのはいつだろう

優しさは誰にでも公平に
降り籠める

分け与えられるものだと
覚るのはまだかな

たった一人
あなたにだけ

届けばいい

たった一人
あなたにだけ

伝わればいい

見つけてくれて
触れてくれて

ありがとう

だから生きていける

出逢ってくれて
愛してくれて

ありがとう

どうにか生きている

あなたじゃなきゃ
今がなかった

あなたしか
幸せにしてくれなかった

運命でもいい
奇跡でもいい

誰かのために
生きるくらいなら

私のために
生きてほしい

自分を
傷つけるくらいなら

私を
傷つけてほしい

あなたの苦しさを
どれほど感じられるのかと

そんな自信もないけど

あなたの傍で
どれほど愛しているのかと

あなたの自信になりたい

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涵養 [10月]

頑なな程
突き通す姿勢が

重く圧し掛かる
雲さえも押し上げ

空にはいつも
光が溢れている

雨垂れさえも
雫と耀き

天花さえも
須臾と消え

貴方様には
何が似合うだろう

貴方様には
何が敵うだろう

貴方様の雄勁に魅せられ
貴方様の愛に触れた

凛とした趣が
洗練された佇まいが

感じることさえ
見詰めることさえ

赦されるはずもないのに
受け入れられるはずもないのに

貴方様の微笑みに
勝るものなど
何もなくて

貴方様の愛情に
敵うものなど
思い当たらない

同じ月日を生き
同じ時代を見た

奇跡だとしても
存在は変わらず

何時か果てる時を
待ち侘びるだけ

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清福 [10月]

柔らかい温度
優しい気持ち

あなたとなら
満ち足りる

ふたりだから
満ち溢れる

抱き締める腕が
いうことをきかないなら

この心を届けるから

駆け寄る足が
役に立たないなら

この愛をあげるから

見詰め合う瞳が
涙で濡れるなら

この夢を語るから

語り合う言葉が
声にならないのなら

この希望を捧げるから

どこかに痛みが疼いても
何かに差合いを感じても

あなたが消えたわけじゃない
私が変わったわけじゃない

だから諦めるなんて
言わないで

負けてしまうなんて
思わないで

今だって
温もりはここにある

いつだって
幸せは離れない

恵愛 [10月]

目覚めないように
そっと触れたら

感じるだろうか
分かるだろうか

あなたの心が

私の手だと
あなたを守る手だと

いつも
こんなに傍に
いるのだと

あなたを
守るために
いるのだと

私の存在を
証明するのはあなた

私の目の前で
安心しているあなた

私は
あなたを

守るためにここにいて
愛するためにここにいる

長い時間

迷うことも
苦しむことも
思い出したくないことも

どれほど泣いたか
分からないくらい

何も見えなくなった
ことさえあった

思い悩んでは
立ち止まって

どうにか今がある

どんなに辛くても
どんなに絶望しても

あなたに出逢うために

生まれてきたのだと
今まで生きて来たのだと

信じていたから
願っていたから
疑わなかったから

あなたに出逢えて
私は強くなれた

思っていたよりもずっと
考えていたよりももっと

私の全てを擲ってでも

守るべき人
愛している人
私の命より大切な人

私のもとに
私たちのもとに
迷わずに来てくれて

ありがとう

これから先

喧嘩することもある
腹を立てることもある

それでもこうして

愛していることは
偽りのない事実

そしてそれは

これからも永遠に
変わらない真実

どれほどの時が
過ぎて行っても

忘れないで

あなたを守っている人が
すぐそばにいることを

こんなにも

あなたを愛している人が
ここにいることを

あまりに近すぎて

見えなくなった時は
感じなくなった時は

少し離れてもいいから
少し甘えてもいいから

変わらず元気で
笑っていてほしい

あなたが幸せなら
私も幸せになれる

気付かなくてもいい
振り向かなくてもいい

ただ
出逢っただけ

ただ
愛しているだけ

ただ
こうしているだけ

それがこんなにも
強い絆になる

私たちは

喜びも悲しみも
幸せも涙も

一緒に分かち合って
未来へ進む

消え往く時間も
過ぎ去る時間も

いつか放れる時が
来るとしても

やっと繋いだこの手を
これからも
ずっと離さない

いつまでも
こうして

私の前で
私の腕の中で

安心していてほしい

あなたが

ここにいればいい
いてさえくれればいい

それだけで
幸せがこんなにも溢れる

日暈 [10月]

煌めく陽射しの
辿りつく先に

優しい眼差しの
あなたに見詰められ

光の中で
微笑み合えば

愛の中で
慈しみ合えば

まるで時間が
止まってしまったみたいに

あなたしか見えない

まるでさざめきが
消えてしまったみたいに

何も聞こえない

あなたさえいれば
その声さえ聞こえれば

これが愛だと
証明できる気がする

あなたが全てだと
言える気がする

今でも
不安に駆られるのは

どうしても
怯えてしまうのは

時間が止まっていないことを
知っているから

あなたが消えてしまうことを
覚悟しているから

いつまでこうしていられる

消えない問いには
いつまでも答えはなくて

いつまで二人でいられる

知りたくない事実は
何れ巡る運命で

光が翳る日が来ても
いつか離れる時が来ても

きっとあなたのことを願う
ずっとあなただけを想う

浮遊 [10月]

いつからか
解らないけど

ふわふわと
浮かんだまま

何も
解らないけど

ゆらゆらと
浮いたまま

何をしているのだろう
何処にいるのだろう

温もりもない
冷たさもない

今はいつだろう
此処はどこだろう

痛くもない
辛くもない

何があったのだろう
何を思うのだろう

悲しくもない
寂しくもない

なのにどうしてだろう
これはなんなのだろう

指を動かせば
涙が零れていることに

やっと気づいた

声を出せば
知らない名を呼ぶことに

とても驚いていて

あなたは誰
そこは何処

私の心は
どこにあるの