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星辰 [12月]

優しく
愛してあげるなんて

言ったことはないし

甘く
囁いてあげるなんて

約束したつもりもない

君が勝手に
こんな僕を愛しただけ

僕は自ずと
そんな君に惹かれただけ

ずっと君の心を
弄べばよかったのに

どうしてこんな簡単に
放したの

もっと僕の心を
奪えばよかったのに

どうしてそんな眩しく
笑うの

やがて時が来て
君は気付くのかな

馬鹿だったと

そして時は巡り
僕は想うのかな

愚かだったと

失ったから
いつまでも輝いているわけじゃない

君だったから
いつまでも美しいままでいる

愛されたから
いつまでも覚えているわけじゃない

愛していたから
いつまでも忘れられないだけ

触れた全てに
命は宿らないけど

触れたたった一つに
愛は育まれた

幸せになっていいんだって夢は
また壊れたよ

幸せにしたいっていう現実は
もう壊れたよ

感じる全てを失っても
君だけが消えない

何もかもを失っても
君だけは消さない

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凜冽 [12月]

涙に暮れる日も

涙に溺れる日も

たった一つの光が

たった一人のあなたが

希望となって

愛となって

愛を感じて

愛を知って

未来を夢見て

明日を願って

今日を生きて

夢を見せて

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霧氷 [12月]

掴めなくていい

簡単に
指を擦り抜けても

諦めたりしない

掴まえなくていい

あっという間に
手を離れても

離したりしない

こうやって
愛せばいいのか

なんて実感は
どうやったら掴める

こうすれば
愛されるのか

なんて現実は
どうしても触れられない

嘆くほどに
遠退く未来は

もう望んでは
いけないものなのか

惜しむように
失った過去は

もう愛しては
いけないものなのか

いつか離れる
それは仕方ないよね

どこかで別れる
それも当然だよね

少しずつ

物分かりのいい
大人になることが

怖かった

あなたを

愛した人を
失ってしまうって

怯えていた

どれだけ大人になっても
離れたくなんてないんだ

勝手に距離は
遠くなるけど

心だけは
そのままで

どれほど年を重ねても
このまま傍にいたいんだ

いつも当たり前に
居てほしい

夢のように
消えてしまわないで

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徒花 [12月]

溢れる喜びは
幸せの形を変えた

零れる悲しみは
愛情の在り処を変えた

両手では足りないくらい
あなたでいっぱい

いくら数えても
あなたがいっぱい

花開くように
可憐に

羽ばたくように
華麗に

ねえ
ここに来て

ずっと
傍にいて

風に乗り
夢が香るから

その夢が
叶う途中

風に舞い
恋を知るほど

この恋に
堕ちる渦中

その時まで一緒に

その瞬間は一緒に

幸せは
ここにあるから

幸せは
あなただから

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晦冥 [12月]

澄んだ空気のように
すべてに突き刺さる孤独は

痛みを生み出しながら
過ちを繰り返す

他に削ぎ落とす
感情さえも見つからない

魂さえも削って
今を生きる

今が燃え尽きるのなら
それでもいいと

大切なものさえ
手放しそうになる

焼けただれた闇が
あなたを隠す影を作るなら

まるで真実のように
それさえも受け入れる

蝕まれた頭は
正解には辿り着かないし

窶した身体は
支え立つことさえない

孤独に耐えるつもりはない
何も手放したりもしない

勝手でも
傲慢でも

この人生しかと
他に生き方を知らない

この人しかと
他の愛し方を知らない

確かに触れた愛を失い
心はもうない

幸せという言葉に見合う
夢はもう見ない
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瑞雪 [12月]

見詰める足先には
儚げに

崩れる雪が
転がり

触れる指先には
覚束なげに

乱れる息が
白んでいく

あなたとの距離が
縮まる瞬間

まるで祝福されるみたいに
光が降り注ぐ

あなたとの愛が
深まる時間

まるで導かれるように
愛が満ち溢れる

笑わないで
もっと夢中になっても

離さないで
ずっと夢中でいるから

このままでいい

これが全てだと
信じられるから

何もなくていい

あなただけだと
信じているから

不安な距離さえ

他に何も
見えなくなるくらい

魅了させて

途惑う闇さえ

他に誰も
感じなくなるくらい

愛させて

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警醒 [12月]

怖くなんてないって
何度も言い聞かせた

闇は深まるばかりで
何一つ叶えられなかった

それでも構わないと
前しか見ていなかった

進むほどに
手足を捕られたけれど

立ち止まるとか
後戻るなんて

気づくことさえなかった

振り返ったのなら

今が何処なのか
分かったのかもしれないけれど

必要なんかじゃないと

幸せは其処に
立ち止まらせるだけだと

思っていたから

幻のように消えていく君は
僕には届かないから

追いかけるしかなくて

嘘のように惑わす君は
僕では愛せないから

離すことしかできなくて

それなのに君は
いつでも振り返って微笑む

其処で待っていて
すぐに追いつくから

ずっと動かないで
今抱きしめるから

きっとこの夢から
醒める日なんて来ない

ずっとこの愛から
逃れられる日なんて望まない

燈火 [12月]

震えるほど怖くて

涙が止まらなくて

ここにいるから
泣かないで

傍にいるから
泣かないで

生きる希望が
消えそうになっても

生きている証が
見えなくなっても

それでも
生きていて

これからも
生きていく

ずっと離れない
決して離さない

安心してなんて
言わないから

笑ってなんて
言えないけど

独りじゃないから
独りにはしないから

ずっと信じて
決して諦めないで

涙珠 [12月]

たった一人のあなたを
諦めることなんて出来なかった

やっと巡り合えたあなたを
忘れることなんて出来なかった

幸せや喜びを
振り払ってでも

痛みや苦しみが
侵蝕しても

手放せるはずがない
消えてしまうはずがない

どれほど願っただろう
あなたの全てになりたいと

どれほど望んだだろう
あなたの傍に居たいと

何一つ叶わなくても
誰一人居なくなっても

全てを失っても
あなただけは渡せない

全員がいなくなっても
あなただけは放せない

他のものでは
何の代わりにもならない

他の誰にも
あなたの変わりはできない

手放せられたのなら
諦められたのなら

きっとあなたを
幸せにできた

愛していたい
愛してほしい

ただそれだけが
こんなにも難しい

薄陽 [12月]

幸せだよ、私

あなたがね

微笑んでさえいてくれたら

他に何もいらない

だって
あなたが

嬉しいんだよね

それなら
幸せでしょ

きっと
喜んでいるはず

そう信じてる

あなたが
笑っているなら

他に
私をこんなに

幸せにしてくれるものなんて
ないよ

あなたが

そのまま
いてくれたら

それでいい

それがいい

もっと笑って

私に
気付かなくてもいいから

こちらを
振り向かなくてもいいから

あなたの眩しい笑顔は
今、誰のもの

今も
あなたの笑顔は

誰かを
あたためて

いるかな

木洩れ日が
あたたかい今日は

木々を揺らす風も
心地よく感じる

あたたかさは
まるで

あなたの
手の温もりに似て

私に
安心を与える

守られている感覚
包まれている感覚

当たり前なことの
積み重ねで

あなたとの時間を共有し

嬉しさを宿し
喜びを見い出し
幸せを育んだ

変わらない日々が
幸せであることを

あなたに
教えてもらったから

今ある全てが

輝いて
特別で
かけがえのないもの

この陽は
いつまで

こうして
あたためてくれるだろうか

幸せが
今こんなに
胸を締め付ける

あなたを失ってもなお
変わらない日々が続き

まだ夢の中にいるようで

それでも
現実に戻らなきゃいけいないことも
よくわかっている

いつか解ける魔法は
まだ私を守ってくれている

優しいあなたと変わらず
私を覆い囲んで
あたためてくれる

ずっと
変わらずに
そのままで

今でも
そう
想っている

忘れなきゃいけないのに
思い出しちゃいけないのに

あなたが
まだ

私の心から
消えない

忘れるのは
時間がかかると思うけど

まだ
泣くかもしれないけど

あなたが好きだから

この想いを捨てられないから

ごめんね

私が悪いよね

もう少し
あなたを想って
泣いてもいい

あなたの前では
笑顔でいるよ

いつもあなたが
そうしていたように

あなたの隣に
他の誰かがいても

私じゃなくても

あなたが笑っていられるように

私が笑っていられるように

あなたに出逢って
たくさんの幸せをもらった

私はあなたに
何かあげられたのかな

私はあなたを
幸せにしていたかな

今こんなに

あなたのことを
あたたかい温もりを

思い出して
幸せを感じている

やっぱり

私は

今でも

こんなに

あなたが
好き