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欣慕 [11月]

ねえ

まだ

君は

好きでいて

くれているだろうか

もし

まだ

僕が

好きだったのなら

だめなのかな

遠くて
見えないから

近くに
行こうとして

離れていて
寂しいから

傍にいって
会いたいだけ

綺麗な羽根で
空も飛べる

大きな翼で
会いにいける

無理だと
止める理由にはならないから

無茶だと
止めないで欲しい

僕の全てを差し出すから

君の全てを僕に頂戴

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孤影 [11月]

私の心をあげるから
私も連れて行って

あなたの夢を見るから
あなたといさせて

離れているから
忘れない温度がある

見つからないから
忘れられるはずがない

いつまでも
掴んで離さないのは

あなたの方なのに

私だけが
こんなに苦しいの

いつだって
追いかけ続けるのは

私の方だから

あなただけを
こんなに待っている

もうお仕舞いって
何度も思ったし

もう終わりだって
何回も思うのに

気付くと
ほら

心がこんなにも
温かくなる

気付けば
ほら

涙がこんなにも
溢れてくる

幸せって
こうやって感じるんだ

愛してるって
こんなにも温かいんだ

いつか
思い出が薄れても

やっぱり
あなたしかいないんだ

きっと
生まれる前から

ずっと
あなただったんだ

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怙恃 [11月]

またこの季節がきた

お願い
帰ってきて

今日も日が昇る

ここに
戻ってきて

いつだって
とても強い人だけど

今でも
泣いてる

涙なんて
見たことないけど

きっと
泣いてる

思い出しては
苦しんで

思い倦ねては
悲しんで

愛情に
頬寄せて

あなたばかりを
想う

この人に
敵うわけなく

終わりなんて
あるはずもない

感情を
弄んで

自分ばかりを
責める

この人を
救いたくても

終わりなんて
来るはずもない

思い馳せて
ずっと

あなたを探す

思い巡らせ
もっと

あなたを愛する

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坐忘 [11月]

夢は決して手放さないと
君を見つけた

叶えられるかなって
怯えたところで

大切なものを
諦められるわけがない

これからも君がいてくれるから
変わらずに愛し続けるよ

愛し方は
ちゃんと愛されて覚える

僕と君のように
当たり前に

間違ってなんかいない

君はちゃんと僕に
愛されているから

未来はこうやって描くんだと
君が教えてくれた

これからだって
見たことないものだけど

何もわからなくても
期待しているよ

そこに君はいてくれるかな
変わらずに愛してほしい

愛され方は
君を愛して覚えた

君と僕のように
普通のこと

心配しなくていい

僕はずっと君を
愛しているから

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不羈 [11月]

心にあなたのその温もりを絡めたのなら
そのまま握りつぶせばいい

涙をあなたのその意思で拭えないのなら
このまま尽き果てればいい

二度とあなたから離れないように

決してあなたを忘れないように

掴むほどに軋むのなら
掴めないようにすればいいんじゃないの

触れるほどに怯えるのなら
触れないように閉じ込めてしまえばいいよ

あなたに何が分かるのなんて

子供でもできる言い訳を
聞かせたいわけじゃない

私が生まれてきた意味なんて

誰でも考えるような問題を
解決したいわけじゃない

誰といたって
何をしてたって

独りでしかない
私でしかない

どう足掻いたって
壊せないじゃないか

どう踠いたって
超えられないじゃないか

今のままでいい

本当にそんなことを思っていたら
その鼓動が嘘になるでしょう

このままでいい

実際にそんなことが叶うのなら
この熱情が幻になるでしょう

笑う勇気なんてないから
必死でおどけて見せる

喚くことしか知らないから
懸命に守るんだよ

何も間違っていないのに
勝手に怖がらないで

何も始まってもいないのに
自分で終わらせないで


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憑拠 [11月]

君がいなくなって

時間は確実に
記憶を塗り潰していく

独りの時間が長くなって

過去は確然と
手に届かなくなる

忘れたくないのに
もう忘れてしまいそうで

忘れられるはずないのに
もう手放したいとさえ思う

それでも君を
忘れられないのは

君の魔法だろうか

それでも君を
失いたくないのは

僕の傲慢だろうか

それでもいい
また逢えるのなら

それだけでいい
君さえいれば

最初から今日まで
今日から最後まで

愛したのは君だけ
愛されたのも君だけ

生きるのなら

ずっと
一緒がよかった

果てるのなら

最後まで
ふたりがよかった

寒暄 [11月]

零れそうになるのは
涙だけ

溢れそうになるのは
愛だけ

項垂れるほどに
あなたが遠くなりそうで

前を向くことに
辛くて仕方なくて

それでも
あなたが背中を押している

いつでも
あなたが守ってくれている

幾ら遠くても
こんなにも傍に居て

決して逢えなくても
こんなにも覚えている

まだここに居るようで
すぐそばで笑っていて

失くしてしまえない
傷つけてしまえない

あなたに怒られるって
分かっているから

あなたを傷つけるって
知っているから

だけどそんなに強くない
私はいつでも笑ってない

あなたが居れば
強くなれるのに

あなたが居ないのに
笑いたくない

忘れてしまいたいのに
忘れられなくて

消してしまいたいのに
消せなくて

そんなことしたって
楽になんてなれないのに

そんなことするつもり
あるはずもないのに

ここに残る温もりは
あなたでしょう

こうして今も
触れているでしょう

ずっと放れないから
ずっと離さないで

ずっとこのままで
きっとこのままで

欺瞞 [11月]

白い指の隙間から
微かな音を立てながら

何事もなかったかのように
何も気付かなかったかのように

まるで抜け落ちるように

何も心にかからない

てのひらには

全てを失った
忌わしい痕跡だけが

纏わり付いている

愛を感じさせて

形としての代用品はいらない

あなたが私を
愛しているという事実は

目に見えない
手に届かない
何にも触れない

だから

不安を払い除けるほどの
愛を感じさせて

あなたは私のモノじゃないから
いずれこの手から離れるから

喚いても
嗁呼しても

もっと感じていたい

それしか
あなたと繋がる手段がないなら

繋ぎ止めるために
差し出した身体

あなたが受け取ってくれるなら
心もあげる

お金がないと
買えないことを
知っているから盗んだ

言っても無駄だと
分かっているから
口を噤んだ

それと同じこと

あなたが
欲しかったから
奪った

あなたが

私のモノだという
証が欲しかったから
傷つけた

何がおかしいのか
間違えているのか

あなたがどうして
哀しい貌をしているのか

分からない

あなたは私が
欲しいと言えば
与える

どうして
いつもそう

抵抗もせずに
なすがままに

泣きながら
受け入れる

私のことしか
考えない

どうして
もっと
声を荒げない

手を伸ばせば
心を寄せれば
返そうとする

自分を顧みることもせず
相手を感じることもせず

そんな優しさなんていらない

それは虚妄でしかないことを
知っているのに

本来向き合うモノから目を逸らし
相手のせいにしようとしている

時間をかけて
溶け合った先には

再び元に戻るふたり

まるで
出逢ったことが
嘘のようで

溶け合ったことが
なかったかのようで

ふたりとも傷つく行為を
こうして繰り返していることが

ふたりを繋ぎ止める最後の方法

だからやめるわけにはいかない

だからもっと

今よりももっと

私のために
全てを擲って

こんなにも
あなたが欲しい

このまま手を拱いて
あなたを失うくらいなら

あなたを傷つけたとしても
自分のモノにしたいというのは

自分の我が儘だと
痛いくらいに
刻まれている

それでも
止めることができない

今さら
辞められない愚弄を
あなたが始めた

私には止められない

これ以上
望まないのなら
私が欲しくないのなら

あなたが
この愚弄を終わらせて

あなたにだったら
殺されても構わない

その指で
私の命を奪って

真っ赤な血で
私に染まって

二度と消せないように

ずっとあなたに
留まり続けるように

何事もなかったかのように
私の存在を消してしまわないで

あなたが悪いわけじゃない
あなたを悪者にしたいわけじゃない

あなたを突き落として
私も溺れた

私の責任

待惚 [11月]

何を信じて生きようか

希望はいつか
絶望に変わってしまいそうで

何を願って叶えようか

期待はそのうち
失望に変わってしまいそうで

ずっと言えなかった

あなたにとって
必要な言葉を

私にしか
伝えられない言葉を

あなたが待っていると
あなたが堪えていると

気付いていたはずなのに
知っていたはずなのに

ずっと言って来なかった

あなたを傷つけて
あなたを失って

それでもまだ
あなたを求めて

こんな想い
何時でも棄てられると思っていた

こんな願い
何時か消えると思っていた

なのに
あなたを思い出すばかりで

それでも
あなたの翳を追うばかりで

どうやったらこれを
愛だと証明できる

どうしたらあなたを
愛していると伝わる

いつまでも
幾ら願っても

手に入ることはない
手に触れることはない

今更あなたを
自分のものにしたいなんて

今の僕が
あなたを傷つけた僕が

望んではいけないこと
願ってはいけないこと

追懐 [11月]

愛しい人の夢を見て
涙を零すことは

辛いことだろうか

大切な思い出が蘇って
懐かしむことは

悲しいことだろうか

今でもこんなに
傍にいて

何処でもすぐに
思い出す

決して忘れない
愛しているから

ずっと消えない
とても大切だから

見えなくても
未だ縋る

他になんて
言うのだろう

逢えなくとも
まだ求める

これを何と
言うのだろう

温もりは消えない
まだここにあるから

思い出は色褪せない
ずっとここにいるから

忘れてしまえば
幸せだろうか

捨ててしまえば
笑えるだろうか

いつまでも
胸を掻き毟っても

どこまでも
深い闇に溺れても

幸せだったから

愛した事実は
愛された過去は

あなただけ

だから消えない