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雨搦 [06月]

凍て付くほどの寒さの方が
幸せを感じることがある

消せない傷のような過去の方が
幸せに気付くこともある

歩みを止めたわけじゃない

赦されないと

痛いほど
分かっているから

誰かのせいにするつもりもない

仕方がないと

何度でも
言い聞かせるから

こうやっていても
生きている

立ち止まっていても
風が触れる

独りのはずなのに
誰かの存在を感じて

もういないはずなのに
あなたの記憶が甦る

忘れてしまった夢の続きには
きっとあなたがいるから

今日も瞳を閉じる

もう一度だけでいいから
あなたの全てが欲しくて

明日も祈るように生きる

濡れるばかりで
何も叶わない

騒めくばかりで
何も届かない

いくら握りしめても
其処に温もりがないのなら

きっと私は
生きていないのだと

いくら愛しても
此処にあなたがいないのなら

きっと私は
生きていても仕方ない

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