忽焉

あなたしか
創れない世界に

私は住んでいるから

あなたのいない
今の世界には

私は生きてさえいない

全てが止まってしまって
全てが変わってしまったのに

誰も止まっていなくて
誰も変わっていないみたいで

私だけ
置いてきぼり

独りだけ
置いてけぼり

終わりがいつ
来るのか分からないから

自分で
終わらせてしまいたくなる

そうすれば

あなたに
会えないだろうか

幸せだと
言えるのに

始まりが二度と
来ないと知っているから

もう
終わらせてしまおうと思う

そうしたら

あなたは
喜んでくれないだろうか

愛してると
誓えるのに

間違いだと気づいても
過ちだと知っていても

傷つけても
傷ついても

私には
あなたさえいればいい

いつだって
あなただけいればいい

それじゃだめだと
叱ってよ

もう一度私に
微笑んでよ