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光霊 [12月]

ずっと嘘をついて
ずっと蓋をして

見ないように
気付かないように
感じないように

逸らして
逃げて
欺こうとした

そうすれば

これ以上
苦しまなくて済むと
思ったから

これ以上
強く求めずに済むと
思ったから

いくら逃げ惑っても
いくら走り去っても

あなたの翳から
逃れられるはずもなく

再びあなたの元に
戻ってきてしまう

あなたはもういないのに
あなたはどこにもいないのに

二度と手にできない温もりを

まだ覚えているから
まだ忘れられないから

いつになったら
あなたを手放すことが出来るだろう

いつになったら
あなたを忘れることが出来るだろう

ずっと考えてる
ずっと想ってる

ずっと立ち止まっている

ここから動かずに
あなたを待ち侘びている

こんな状態で

いくら考えても答えなんてなくて
あなたを忘れられるはずなんてなくて

こんな残酷な現実を
どうやって受け入れられる

待っても来るはずのないあなたを
来ないと分かっているあなたを

いつまで待ち続けるのか
私にもわからない

もうやめようと
消してしまおうと

何度思っても
何度誓っても

できそうにない
できるはずもない

いくら
強く刻んでも
私にはできなかった

いつか
この痛みを
手放せる時が来たら

いつか
あなたから
放れる日が来たら

あなたは笑って
祝福してくれるだろうか

それとも怒る

いつか忘れる日が来るとしたら
その日まで

忘れられないとしたら
ずっとあなたのことを想い続けて

生きていく
生き続ける

それは赦してくれるかな

今でもあなたが
愛してくれていると感じる

あなたの変わらない愛が
私の心から放れない

姿が見えなくても
声が聞こえなくても
もう触れられなくても

まだ覚えてる
ずっと覚えてる

こんなに鮮明に
こんなにもはっきりと

泣いても
泣いても

いくら泣いても
涙が枯れることなく

心まで
濡らしてしまうほど
泣き崩れた

私を赦して

護れなかった

あなたを失って
心が壊れていくのを

止められなかった

今も答えは出ない

思い出にすればいいのか
忘れればいいのか

何がいいのか
どうすればいいのか

どうすることもできないと
どこかで分かっていて

それでも
答えがなくても

ずっと今でも

あなたに
会いたいよ

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