開闢

幾多の
汗が身体を

滴り落ちていく

どれほど足掻いても
助けられなかった

数多の
涙が頬を

零れ落ちていく

何かを暴いても
幸せにできなかった

いつか種が芽吹くのなら
君に繋がればいい

どこかで芽が花開くのなら
君のようであればいい

今が幸せでも
君がいないのなら

何の
意味があるだろう

明日が来ても
君といないのなら

何を
愛しているのだろう

どれほど無力で
どれほど悔しくて

汗が止んでも
涙が止まっても

何のためだったのかと
心を握り締める

何故なんだと
心が握り潰される

消せない記憶が
永遠に苦しめても

生まれたことを
愛おしく思う

消えない過去に
永遠に苦しんでも

出逢ったことを
忘れたりしない