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溟渤 [11月]

乱れる身体は
何処までも熱く

零れる声は
何処までも甘い

溢れる感情に
何処までも溺れて

悶える空間は
何処までも終わらない

激しい痛みは
何処までも苦しくて

疾しい現実が
何処までも襲いかかる

震える唇は
何処までも溶け堕ちて

このまま
全てがなくなるまで
蕩けてしまったら

これから
全てを失うまで
溶け切ってしまったら

いつかこの愛は
枯れてしまうだろうか

いつかこの手を
離れてしまうだろうか

もっと欲しいと
寄り添えば

あなたはもっと
私にくれるの

もっと欲しいと
煽ったら

あなたはもっと
私を愛するの

もっと欲しいと
囁けば

あなたはもっと
私を壊すの

もっと欲しいと
喘ぐなら

あなたはもっと
私に溺れるの

放れられないのはどっち
忘れられないのは誰

この腕の中にいるのに
まるで独りみたいで

私が愛していいのは
私が生きていいのは

あなただと言って
此処だと言って

これで終わりだと
これで最後だと

もう二度と
放しはしないと

あなたに
辿り着きたいから

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